2008年9月16日 (火)

もし青春18きっぷで旅行中に列車が不通になったら 7

 ③ 切符の規則

 私は、青春18きっぷの規則も、旅客営業規則も詳しく勉強しているわけではない。だから、ここで書くことはあくまで私見だ。青春18きっぷで旅行中に列車が運行不能になった場合、どのような救済措置があるのだろうか?

 仮に、持っていた切符が普通の乗車券であれば、既に乗車した区間との差額を払い戻して、その場で旅行を中止することができるし、JRから適切な代替手段が提供されたら、それを利用して目的地まで行くこともできる。切符を買って旅行することは、「契約」したことになるからだ。契約を守れなければ、代金は返金される、これは当然のことだ。ところが、青春18きっぷは、乗車区間を明示していない。従って、どこからどこまでJRは切符所持者を輸送する義務があるかが、問題になる。普通の考え方は、日付を入れて1駅でも乗ってしまうと、契約が成立する、ということになろう。JRから見ると、乗った距離にかかわらず、1kmでも輸送すれば、それで契約を履行、つまり「約束は守った」ことになるからだ。従って、今回の場合、矢吹駅まで乗車してきた青春18きっぷの乗客には、何も救済措置がなくても、理屈上おかしくはない。私が新白河駅で、大宮駅までの乗車券を特急券を買ったのも、この考えに基づく。常識的に考えれば、1日2,300円という安さで提供されている切符だ。安いには安いなりの理由があって当然だと思う。その理由が、今回のような非常時の救済措置がない、ということだと思う。これはあくまでも、理屈では、という次元の問題で、かくいう私も、それではひどすぎる、と考える一人だ。感情的には納得できない。

まず、矢吹駅に立ち往生した列車は黒磯行きだから、「黒磯まで乗車可能な」青春18きっぷを含む乗車券を持っており、乗客が黒磯まで行く意思表示をしている以上、JRには乗客を黒磯まで輸送する契約上の義務がある。その一方で、青春18きっぷでは、新幹線には乗れない。だから、黒磯以遠の駅である那須塩原駅まで、乗車券480円を買うことを条件に、新幹線に乗せるという判断は一理ある。代行バスを黒磯まで運転するという方法もあるが、不通になった場合、どういう代替手段を提供するかはあくまでも履行義務があるJRが決めること、乗客側は意見できないだろう。

 では、黒磯より先まで、JRが乗客を輸送する義務があるだろうか?普通の乗車券の場合は、その終点までJR側に輸送義務があるのは疑いない。しかし、前述の通り、青春18きっぷでは、本来なんの救済もない。黒磯まで輸送できればいい、とJRは判断し、那須塩原までの「特認」を認めれば契約義務を果たしたとJRは考えたのだろうが、ここに私は異議を唱えたい。

 私の異議とは、契約不履行の場合の「違約金」にあたるものの存在だ。普通、契約をキャンセルした場合、非がある側が違約金を払うのが一般的だ。例えば、不動産の手付金は、不動産を買う側が契約をキャンセルすれば返却されず、売る側がキャンセルすれば倍返しだ。今回の場合、JRが「黒磯まで運んだのだからこれで契約を果たした」と考えるのは、社会通念上甘いのではないか?JRは、「時刻通りに乗客を運べなかったので」、「矢吹駅で長時間乗客を足止めさせてしまった迷惑料として」乗客側に何らかのペナルティを負担することで、はじめて平等な契約関係というものだ。もっと簡単に言うと、JRは乗客に、「迷惑をかけてすみませんでした。おわびのしるしに、○○を差し上げます」という対応を取るべきではないのか?但し、前者の「時刻通り」については、JRには、特急・急行が2時間以上遅れた場合の、特急・急行料金についての払い戻しの定めがある。逆に言えば、JRは、普通乗車券の契約内容は、「何時間かかろうと、目的地まで輸送できればそれでいい」という考えを持っているようだが、これは時代錯誤だ。いまどき、それが通用するとは思えない。「時刻通り」列車を走らせることも、契約の要素だろう。

 その上で、今回のJRが負担すべきペナルティにふさわしいものこそ、「青春18きっぷでも」「別に乗車券・特急券を買うことなく」「行きたい駅まで」「新幹線を利用できる」措置だと思う。いかがだろうか?JRにぜひ検討してもらいたいものである。

       今回の体験についての私見

 この夏は、ガソリン代の高騰から、帰省や旅行をマイカーから鉄道、高速バスといった、公共交通機関の利用に変えた方が多かったようだ。また、長引く不景気で庶民の節約意識が高まり、青春18きっぷの知名度も広まっている。更に、主婦や高齢者は時間に余裕があり、スローライフ志向からか、この層にも利用者が増えている。結果、昭和57年「青春18のびのびきっぷ」として旧国鉄が発売を開始して以来の歴史があるこの企画乗車券も、もはや鉄道マニアのものでも若者のものでもなく、国民一般向けのポピュラーな商品に成長した。

 その中で、確実に増えているのが長距離利用だ。東京から仙台や名古屋、新潟といった300~350km圏内なら、おおむね7時間程度で移動できるため、この程度の距離の利用は珍しくない。

 今回、鉄道マニアではない「一般の人」が途中で大量に立ち往生したわけで、商品を売るJRグループ側に、青春18きっぷに関する様々な対応を整備して欲しいと感じた。例えば、「一度日付を入れたら払い戻し不可」「途中で運転が取りやめになった場合の措置」といった、きっぷの取り扱いや規則類の整備と周知徹底。簡単なQ&Aのパンフレット類を作って配布したらどうだろうか?また、事故対応を実際にどうするのか、乗客誘導訓練といったソフト面の対応も重要だ。鉄道マニアはある程度切符の知識があり、また、事故時の対応を予測できることからまだ良いが、一般の人は鉄道営業規則に疎い人も多く、事故時の混乱に拍車がかかる。

 今、鉄道に追い風が吹いている。せっかくのご時世だ。JRグループに、今回の教訓を生かした対応をお願いしたい。終

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2008年9月15日 (月)

もし青春18きっぷで旅行中に列車が不通になったら 6

       接客面の検証

 まず、東仙台駅から乗った仙台行き1566M車掌の放送にはあきれる。いまだに、連絡体制がここまでずさんだとは、驚くしかない。これはJRに猛省してもらいたい。

 次に、矢吹駅の騒ぎだ。第一に、200人以上いる乗客への対応を、車掌一人でこなすのは酷だ。立ち往生が長引いてきた段階で、応援の係員を郡山から派遣できなかったのか?と思う。徐々に乗客がいらだつ様子を、車掌は逐一伝えていたはずだが、連絡を受けた営業担当は、建物の中でクーラーに当たって涼んでいたのだろう、現場のことを何も考えていない。駅の無人状態も考えもので、駅員を出勤させるべきではなかったのか?とにかく、人手がなさすぎる。もし、この列車がワンマンだったら、営業規則にうとい運転手一人となり、危ないことこの上ない。

 乗客対応を車掌が行うのは、「車掌の本来業務」というのなら、車掌への支援、つまり情報提供がお粗末だ。下り代行バスが来れば、当然上り代行バスもすぐ来るだろう、と乗客は考える。しかし、現実にはなかなか到着せず、車掌は何度も要請していた。このあたりも、JRによくよく考えてもらいたい。車掌の「バスやタクシーで最後まで輸送します」発言は、乗客にはこの上なく心地よい言葉だが、安請け合いである。この点、車掌の対応にも問題はあった。しかし、もっと問題なのは、車掌がそんな発言をしなければならないほど、本部の営業担当が的確な指示をしていなかったことだ。車掌を孤立させた責任は、もっと重い。

 一方、ここでは乗客側にも問題がある。「最後まで輸送する」なんて、常識で考えれば、できっこない約束だとわかるはずだ。大勢で車掌を吊るし上げたところで、事態は解決しないのだ。それよりも、車掌を味方につけ、いかに自分たちに有利になるように取り計らってもらえるか、それを頭に置いて、車掌を動かすことが肝心だ。権利意識の高まりからか、青春18きっぷに乗車証明の記入を求める乗客(おそらく、青春18きっぷが払い戻されると考えたのだろう)が少なからずいた。その場で何らかの証明を取ること自体は重要だか、今回の場合、それは新白河駅で要求すれば良い。TPOを考えると、事態の把握と収拾に奔走する車掌の動きを邪魔するようなことは、避けるべきだろう(そのためにも、JR側には応援人員を派遣して欲しいのだが)。

 そして、「ワースト乗客大賞」は、鉄道無線を傍受して列車を走らせろ、と要求したマニアに贈りたい。このマニアは、女性(夫婦か恋人だろう)と2人で先頭車両に乗り合わせていて、手に携帯無線機を持っていた。年齢は30代くらい、白髪を黒く染めているらしく、髪の分け目の生え際が白かった。車掌に迫っていたときは、座席に女性を残しており、きっと「女性にいい格好を見せていた」のだろう。このマニアの行動こそが、JRの神経を逆撫でするのだ。内部事情に立ち入り、それをネタにゆするなど、脅迫以外の何物でもない。だからマニアは嫌われるのだ。車掌だって人間であり、今、目の前で乗客のために奔走しているではないか?それすら理解できない人間には、はっきりいってマイカーで行動して欲しいと思う。

 新白河駅の対応でも、問題が多かった。この問題の根っこは、新白河駅職員が、「乗客の大半が仙台以遠から来ていて」「仙台で人身事故で迷惑し」「更に、何もない矢吹で情報がないまま足止めされ」「目的地がまだはるか遠い首都圏」だ、という、基本的な状況判断ができていなかったところにあると考える。これらは、矢吹の車掌が、「乗客は約240人で大半が青春18きっぷ、東京を目指している」と再三報告している様子を見ていたので、なぜこれらの情報が新白河駅に伝わっていなかったのか、JRに検証してもらいたいものだ。

個別に見ていこう。駅前広場でバスを待ち構えた職員。「なぜ、特認が那須塩原までなのか」、また、「青春18きっぷを持っている客が、どうして乗車券を改めて買わなければならないのか」、この2つの点に乗客が疑問を持つことを、まるで感じていなかったようで、「お役所的」に「言われたまま」案内していた。これでは騒ぎが大きくなるばかりだ。

 改札での対応。職員は、総勢7,8人で対応していたと思う。ある職員は、前述のバスを待ち構えた職員と同じ対応をし、乗客の怒りを買っていた。一方、私が質問した職員は、私の話を聞いて、記した通り、大宮までの乗車を認めることと、乗車券を買わなければならない理由を説明してくれ、私はそれに納得できた。要は、職員で対応が違うのだ。これはトラブルの元になる。指揮管理体制をきちんとし、統一的な対応をしてもらいたいものだ。また、乗車券が必要になる理由も、きちんと説明してもらいたい。職員には、接客スキルを上げてもらいたいものだ。更に、矢吹での「最後まで輸送します」という車掌の口約束が新白河駅に伝わっていなかったようで、この言葉をタテに、改札で食ってかかる関西弁の男がいた。この発言そのものの問題については前述したが、乗客に案内した内容そのものが伝わっていなければ、車掌の言葉を信じた乗客の怒りを買うのは当然である。間違った案内があったなら、その事実を認めて謝罪し、適切な代替案を提示するのが、新白河駅の役目ではないのか?無論、この言葉を人質に、無理な要求を突きつける乗客の態度にも問題があることは言うまでもないだろう。物事には節度というものがある。

 最後は、新幹線の車掌。新白河駅の案内と同じく、「特認区間は新白河から那須塩原まで」との認識だった。車掌の案内を聞く限り、私が新白河駅で受けた「大宮まで乗車可」という案内は、本当に正しかったのか、疑問になってしまう。その後、どう案内したかわからないが、JRが組織として混乱していたことがよくわかる。続く

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2008年9月14日 (日)

もし青春18きっぷで旅行中に列車が不通になったら 5

9 混乱の果て

 新白河駅改札での、乗客と駅員との押し問答は、ずっと続いていた。大半の乗客が、指示に従い、乗車券を購入して駅員から振替乗車票を受け取り、新幹線ホームに上がっていった。しかし、なお一部の乗客は、駅員に怒鳴りながら交渉している。その内容は詳しくはわからないが、「俺たちは仙台で足止めされたんだ」という発言は聞こえた。そうなのだ。この話の最初に記した通り、大半の乗客は、仙台で1度、矢吹で再度、足止めされたのだ。しかし、新白河駅員は、仙台での踏み切り事故など、知る由もない。真っ暗で何もない、矢吹駅で待たされた、乗客の気持ちが全くわかっていない。

 このままでは、駅員と交渉している間に、新幹線が来てしまう。私としては、振替乗車票はあるが、間違いなく「大宮駅で降りられる」証拠になる書面が欲しいところ。だが、この様子では、多分無理だろう。だとすれば、新幹線を降りる時、大宮駅の改札口で再びモメるのは目に見えている。

 結局、私は、新白河駅から大宮駅まで、乗車券と自由席特急券を規定通り購入し、新幹線に乗り込んだのだった。この区間の乗車券は2,520円、自由席特急料金もたまたま同額の2,520円、合計5,040円だ。青春18きっぷ1回分の2,300円と比べると、大金である。なぜそんなことをしたのか?と思う方もいらっしゃるだろうが、常識的に判断したからだ。実際問題、これで再度大宮駅でモメると、私は終電に間に合わず、家に帰れなくなる。

 「なすの284号」は、「やまびこ」+「こまち」の16両編成の車両で、新白河駅のホームに静かに滑り込んだ。土曜日夜の上り列車で郡山始発だから、車内は回送列車のようにガラガラ、おまけにほとんどの車両が自由席だ。たかだか200人強の乗客を飲み込んでも、車内には充分余裕がある。私は、お気に入りの「こまち」の車両に座った。そして、あの騒ぎが幻だったのでは?と思うくらい、静かに出発した。

 那須塩原駅で、半分くらいの乗客が下車しただろうか。みんな目的地まで、たどり着けるのだろうか?と心配してしまう。その後、他の乗客が、車掌を捕まえていた。自分は仙台から足止めされていたこと、矢吹での車掌の話と新白河の駅員の話が全く違うこと、なにより、これから新幹線を降りるのに、トラブルにならない「安心」が欲しいこと・・・全く同感だ。私たちは、旅行が続けられる保証が欲しいのだ。車掌は、「新白河から那須塩原まで、特認が認められたと聞いていますが・・・確認してみますね。」といって去っていった。

 窓の外にニューシャトルが見えた頃、車内の電光掲示板に、こんな情報が流れた。「東北本線(宇都宮線)は、古河駅での線路内人立ち入りの影響で、遅れが出ています。京浜東北線は、(理由は忘れましたが)、運転を見合わせています。」思わず、車内から「またか!」との声が上がった。

 私は大宮駅で新幹線を降り、家路を急いだ。新幹線車掌の答えを聞きたかったが、大宮まで、車掌は戻ってこなかった。事実は以上である。

10 今回の教訓とは?

       一番大事なこと

 まず、私が一番大事だと思うことから書く。最も大事なことは何か?ズバリ、「食べ物を持ち歩く」ことだ。なぜ私が冷静でいられたか、というと、仙台で足止めされている時に駅弁を買い、白石駅を通過したあたりで食べていたからだ。また、最低限のおにぎりやパンを持っていて、新幹線で食べた。青春18きっぷの旅行では、乗り継ぎがせわしいとなかなか食事できない場合がある。また、車内がロングシートでは、食べるのに気がひける時がある。だから、私はいつも「食べられる時に食べる」ようにしている。やはり、「腹が減っては戦はできぬ」なのだ。夕食時間に、店1軒ない矢吹で、もし空腹だったら、相当辛かっただろうと思う。

 もうひとつは、本文中でも記したが、「携帯の電池を残す」ことだと思う。何度もネットにアクセスし、情報収集をすると、気がついたら電池切れだった・・・なんてことになる。まして、田舎の電波状態が悪いところだと、余計電池を消費する。予備バッテリーがあるとベストだが、乾電池をくっつける非常用バッテリーを持っていれば、メールくらいはできるだろう。続く

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2008年9月13日 (土)

もし青春18きっぷで旅行中に列車が不通になったら 4

8 「特認」の意味

バスは、久田野駅、白河駅で数人を降ろした。ところが、白河駅を出発すると、静かだった車内の雰囲気が一変した。職員がこう案内したからだ。「新白河駅から、那須塩原駅までの特認の許可が下りている、とのことです。」えっ、それってどういうこと?

そもそも、「トクニン」って何だろうか?矢吹駅出発直後、職員から「特認」という案内を聞き、斜め後ろの若い女性2人組は、「特認ってどういう意味?」と話していた。私の理解は、特認の「特別に認める内容」とは、「新幹線へタダで振り替え乗車できる」ことだと考えていた。また、「乗れる区間は、本来立ち往生した2148Mが所定時刻で走っていた場合に、着くことができると思われる駅まで」と考えていた。本来の2148Mの黒磯駅到着時刻は18:32、18:46発1588M宇都宮行きに接続し、この列車が宇都宮に19:39に到着する。更にこの列車は、宇都宮19:42発の3548M「快速ラビット」上野行きにつながり、この列車の上野着は21:12である。つまり、少なくとも大宮、普通に考えると東京まで、新幹線に乗れると考えていたのだ。私に限らず、大多数の乗客が、そう考えたようだった。

それが、「那須塩原駅」までとなると、話が大きく変わってくる。那須塩原で新幹線を降ろされると、そこから先は普通列車では到底家に着かない。バスの乗客の、ほぼ全員が同じことを考えた。「これはおかしい。」と。

21時、バスは新白河駅に到着した。バスを降りると駅員が叫んでいる。「新幹線で那須塩原まで特認が出ています。振替乗車票をお配りしています。青春18きっぷの方は、那須塩原まで480円の乗車券を買ってください。」耳を疑った。たちまち駅員を乗客が取り囲んだ。「那須塩原までとはどういうことだ?」「東京まで乗せてくれるのではないか?」「矢吹駅では、車掌は最後まで送り届けるって言ったぞ。」「なぜ切符を買わなきゃいけないんだ?」・・・。ここで完全に乗客の怒りが爆発した。

私はそれを無視し、駅の階段を上がって改札に行った。次の新幹線は21:30発、なすの284号東京行きである。それまで、時間は30分もない。私は駅員を捕まえた。「那須塩原で降ろされると、家まで帰れません。大宮駅まで(私は大宮駅が便利だから)乗せてもらえませんか?」すると駅員はあっさり言った。「いいですよ。その代わり、大宮駅まで乗車券を買ってください。普通乗車券をお持ちの方なら問題ありませんが、青春18きっぷでは、そもそも新幹線に乗れないので。」

ここではじめて、「トクニン」の正確な意味がわかった。特認とは、新幹線の「特急料金」を無料にして、新幹線に振替乗車を認めるという意味であり、乗車券の効力はそのまま生きるのだ。考えてみれば、規則上は当然である。都内で不通区間があって振替乗車を請求する際、元の乗車券を示して、振替乗車票を発行してもらう。スイカやパスモでは、本来の乗車区間がわからないから、振替乗車は適用されず、問題になっている。

ちなみに、「那須塩原まで」というのは、本社のお偉方の決定だろう。つまり、立ち往生した列車は、黒磯行きだ。だから、黒磯(以遠)まで乗客を運べば、JRとしては輸送する義務を果たした、こう考えたのではないか?しかし、客の罵声怒号に驚いた新白河駅が、現場の判断で急遽特認区間を延長し、収拾を図ろうとしたようである。こうなると、新幹線を降りる時、またモメるのは目に見えている。

再度、乗車券の問題に戻ろう。新幹線に乗るのは、私たち乗客の希望ではない。迅速にバスを出し、黒磯まで送ってくれれば、新幹線でなくても帰れたかもしれないのだ。代行バスを新白河までの運転にしたのはJRの判断だから、乗客にとっては、新幹線しか選択の余地はない状態だった。それでも、「青春18きっぷだったから」という理由で、乗車券を買うよう強要されたのは、おかしいのではないか?足止めを食らった挙句の出費、感情的には到底納得できない。 続く

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2008年9月11日 (木)

もし青春18きっぷで旅行中に列車が不通になったら 3

6 下り代行バスをきっかけに・・・

乗務員に質問する客の中に、少数ながらこの列車の乗客ではない人たちがいた。矢吹駅から、下り列車で郡山駅に行こうとしている客である。下り列車は、隣の泉崎駅で、やはり足止めされている、というのが車掌の情報だった。

ところが、足止めされて1時間で、大きな動きがあった。乗客を救済するバスが来たのだ。しかし、喜んではいけない。このバスは、郡山へ行く「下り列車」乗客のために用意されたバスだったのだ。応援の職員が1人きて、車掌と2人で「下り方面はバスにお乗りください。」と声を掛けている。ここまで来ると、車掌の仕事ではなく駅員の仕事だが、そこは無人駅、仕方ない。19:35頃、バスは発車していった。

これを知った乗客の怒りがヒートアップし始めた。いろんな罵声が車掌に浴びせられるようになったのだ。まず、「なんで下りのバスがあると案内しないのか?」という客。つまり、郡山まで戻れば、動いている新幹線で東京に帰れる、というわけだ。これは正論だ。私も、ここから一刻も早く脱出したい、この代行バスに乗ろうか?とかなり悩んだのだから。次に、「なんで下りにバスが来て、我々上りの乗客にバスが来ないのか?」である。これも正論だ。車掌は、再三再四、実情を指令室に訴え、代行バスを出すよう交渉しているが、まだ対応できていない。また、「この列車を郡山まで引き返すことはできないのか?」という客もいた。これには、車掌は、「この列車の後の上り列車は運休している。この先の駅には、この列車を待っている乗客がいるから、それを置き去りにするわけにはいかない。だから、この列車は引き返せないのだ。」と答えていた。

更に、鉄道無線を盗聴したマニアが現れた。そのマニアは、「隣に停車中の貨物列車には、25kmの徐行ながら運転許可が下りているのに、なぜこの列車を発車させないのか、運転指令に聞け」と言う。これには車掌も困惑し、連絡を約束していた。他にも、「新幹線の新白河駅まで行く手段はないのか?」や、「青春18きっぷに、この列車に乗っていたことを証明する文を書け」など。果ては、すごい剣幕で恫喝するオヤジが、「俺は鎌倉まで帰るのだ。どうしてくれるんだ?」と、半ば車掌をつるし上げ始めた。車掌は、「みなさんが目的地に着くまで、バスやタクシーで送ります」と、できもしないことを言い始めた。これはマズいなあ、と思いながら私は話を聞いていた。群衆の前で、車掌が身の危険を回避するには、この先どうなろうが、ウソでも根拠がなくても、乗客を落ち着かせなければならない。

繰り返すが、ここ矢吹駅はコンビニひとつない真っ暗な中の駅だ。雨は小雨がぱらつく程度で、この先が大雨だとは信じられない。みんな、今晩中に東京に帰りたい・・・群集心理が、想像できるだろうか?

7 ようやく来た救済バス

20時を過ぎ、運転台の無線電話が鳴った。運転手が取り、顔色が変わった。その音声は、私にも聞こえた。内容はこういうことだった。

     この列車は運転を打ち切る。

     この列車は、2151M(本来は矢吹20:15発)の福島行きとなる。

     乗客は、バスで新白河駅まで運ぶ。

     バスは6台、駅前広場に着いたら連絡して欲しい。

運転手が車掌を捕まえ、内容を報告しているまさにその時、駅前広場にバスの姿が見えた。乗客がざわめき始めた。車掌が車内放送を流し、案内があるまで車内で待つように乗客に案内した。しかし、乗客は次々に駅前広場に向かいはじめた。私もその流れに加わった。

駅前広場には、郡山から来たと思われる応援職員が、待ち構えていた。「今からご案内します。」私は先頭のバスに乗り込んで、座席で少し疲れを感じた。「これで今夜中に帰れる・・・」安心感が頭をよぎった。

職員が案内を始めた。「これから各駅に停まり、新白河駅までご案内いたします。泉崎駅でお降りの方はいらっしゃいますか?・・・いませんね。では通過いたします。」久田野駅、白河駅には降りる客がいたので、停まることになった。そして、こう続けた。「新白河駅では、新幹線への特認の許可が下りておりますが、時間等は駅係員にお聞き下さい。」と。

 20:20過ぎ、バスは発車した。最初に立ち往生してから、間もなく2時間が経過しようとしていた。

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2008年9月 9日 (火)

もし青春18きっぷで旅行中に列車が不通になったら 2

3 ついにストップ

 2148Mは、40分の遅れを保ちながら郡山駅に到着。ここで本来は14分停車するのだが、時間を縮めてすぐ発車したので、遅れは約30分となった。そして、須賀川駅を発車し、しばらく走った後、18:15頃、突然停車した。もう真っ暗で景色は何も見えない。とりあえず、駅と駅の間で立ち往生したのはわかった。車掌の放送が流れた。「この先、大雨のため、矢吹駅と白河駅の間で列車の運転ができない状態です。」えっ、外は雨は降っていないぞ・・・と見ると、時々稲光がする。ゲリラ豪雨は、どうやら本当らしい。  

 5,6分後、再び放送が流れた。「この列車は、矢吹駅まで運転いたします。その先の運転のメドは、立っておりません。」・・・再び列車は動き出し、鏡石駅に停車、その後走ったり停まったりを繰り返しながら、18:30頃、矢吹駅に到着した。本来は本線の3番線に入るのだが、「本日は2番線に入ります。」とのアナウンスがあり、待避線の2番線に入った。ホームに降りると、小雨が降っている、雷鳴は聞こえないものの、稲光が異様に明るい。これは不気味、というか怖さを感じる。後で運転手に聞いたが、1時間あたりの雨量が25mmを超えたため、運転できなくなったそうだ。間髪入れず、本線の3番線に貨物列車が入り、ここで仲良く並んだ。

4 東北本線の地理的条件

 ここで、矢吹駅周辺の地理について説明しておく。福島県矢吹町は、福島県の南部に位置する。東北本線は、ここから、財政赤字で有名な泉崎村、関所「白河の関」で有名な白河市を抜ける。ここには、東北新幹線の新白河駅がある。ここから県境を越えて栃木県に入り、黒磯駅に至る。この、白河から黒磯までが山深い区間で、昼間は車窓からの景色がいいものの、夜抜ける時には、いつも心細くなる。ゲリラ豪雨によく襲われるところで、天気予報での「栃木県北部山沿い」の中になるのだ。都市は、南は宇都宮、北は郡山までなく、この区間に「街」らしい街はない。

 次に、東北本線の事情だが、この区間の上り列車は黒磯行きの運転だ。栃木県の黒磯駅は、昔は那須高原の玄関口だったが、今は新幹線の那須塩原駅にその座を奪われ、駅前に数軒の商店があるだけの寂しい駅となった。それでも、黒磯以南は直流、以北は交流と、電気の種類が違うので、列車の運転は南からも北からも黒磯止まり、ここで乗り換える必要がある。一方、矢吹駅は、郡山からの一部の列車がここで折り返すことから、運転管理するポイントの駅になっている。豪雨の中、この列車が徐行運転ながら矢吹まで運転したのも、このためだ。

5 徐々にいらだつ乗客

 さて、列車立ち往生で、多くの乗客が矢吹駅のホームに出てきた。ここは小雨しか降っていないのに、なんで大雨で運転できないの?と、みんな不思議そうな顔をしている。それでも、タバコを吸ったり、最初はみんな落ち着いていた。私も、ぶらぶら散歩している。この駅は新しいきれいな駅舎で、本来は有人駅なのだが、この時間は駅員の勤務時間が終わっていて、窓口は無人だった。改札上には電光掲示板があり、「ただいま、大雨のため、黒磯駅と矢吹駅の間で運転を見合わせております。」と、繰り返し伝えている。不通区間は、白河から黒磯まであっという間に広がっていた。駅前広場は立派だが、ホテルどころか、コンビニひとつなく真っ暗だ。これでは心細い。このまま遭難してしまうのでは・・・と、冗談でも考えたくなる。使えるものといえば飲み物の自動販売機と公衆電話だけで、私は公衆電話から自宅に電話した。こういう時に、携帯電話の電池が切れたらどうしようもない。少しでも電池を温存しておくために、公衆電話を使ったのだ。

 当初、「19時まではまず動きません。」と案内していた運転手と車掌の周囲に、だんだん乗客の輪ができはじめた。そろそろ心配になりはじめたのだ。車掌の目勘定で、6両編成のこの列車には、1両40人としてトータル240人の乗客がいる。そのほとんどが、青春18きっぷで首都圏を目指している。皆の目的地は列車の終点の黒磯ではない、黒磯から東京まで、まだ170km、3時間以上はかかるのだ。目指す最終目的地の自宅まで、今晩中に着くかどうか、みんな不安になってきたのだ。乗客から、交代で質問が容赦なく浴びせられるようになった。運転手はかわいそうだ。運転手に、きっぷの規則や時刻を尋ねても、答えられるはずがない。車掌も案内に追われている。数分おきに、携帯や、車両についている無線で、どこかと連絡を取っては、質問に答えている有様だった。見ていて、だんだんかわいそうにさえ思えてきた。大雨は、JRの責任ではないからだ。 続く

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2008年9月 8日 (月)

もし青春18きっぷで旅行中に列車が不通になったら 1

1 はじめに

 「青春18きっぷ」は、普通列車にしか乗れない反面、安く旅ができるということで、鉄道マニアだけではなく、節約術として広く一般の人にも利用されている。しかし、旅行はいつでも順調に行くとは限らない。青春18きっぷで旅行中、万一トラブルに巻き込まれたら、いったいどうすればいいだろうか?ただでさえ、事故対応の悪さが有名なJRのことである。平成20年9月7日(土)、私が東北本線東仙台駅から東京を目指した旅行で、体験したことをこれから紹介しようと思う。        なお、文中で、駅名(ほとんどが東北本線の小さな駅)は「○○駅」と表示する。また、「○○M」というのは列車番号といい、1本1本の列車に付けられた番号で、時刻表にも掲載されている。特急には例えば「踊り子101号」という名前があるが、普通列車にはこのような名前がないため、列車番号をそのまま表記する。時刻表を見ながら読んでいただければ幸いである。

2 仙台での人身事故

 14:40、私は今日の日付が入った「青春18きっぷ」を持って、東仙台駅にいた。この駅は有人駅だが、この時間係員は「休憩中」で、窓口は閉まっている。「みどりの窓口」上に電光掲示板があり、「東北本線は14時15分頃発生した、名取駅―館腰駅間の人身事故のため、上下線で運転を見合わせています。」との情報を流している。とりあえず、仙台までは行けるようなので、14:50発1566M仙台行きに乗った。車内放送では、「お乗換えのご案内です。東北本線上り福島行きは15:02発です。」と平然と言っている、車掌は事故情報を知っているはずなのに、である。JRの事故対応のまずさは変わっていないな、と感じた。

 14:56、定刻に仙台駅着。駅の放送は、「東北本線不通」の案内を繰り返している。開通予定は15:20頃とのこと。私は本来、仙台15:02発586M福島行きに乗り継ぐ予定だったが、ホームにはまだ出発できない14:29発584M福島行きが停まっていたので、これに乗り込んだ。車内には大勢の乗客がいて、大きな荷物を持った長距離の「青春18きっぷ」利用と思われる人も多数いた。この人たちは、すでに長い間ここに足止めされているのだろう。

 そして15時過ぎ、「586Mは本日運休します。」との放送が流れた。「この列車は、スーパーひたち54号(15:15発)の後、すぐに発車します。」との案内放送があり、仙台を出発したのは結局15:45頃だった。定刻から約1時間20分遅れだった。

 列車は福島駅に到着すると、そのまま「福島16:28発2148M黒磯行き」に看板を変え、すぐ発車した。大半の乗客が福島で降りず、そのまま乗り続けたので、青春18きっぷで首都圏を目指す乗客が相当いるのがわかった。この2148Mは、本来は運休した586Mから接続する列車で、多分、普段は586Mの車両がそのまま2148Mに変わる手はずなのだろう。この列車の福島発車は17:05頃だったので、2148Mとしてのこの時点の遅れは約40分である。続く

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2008年9月 1日 (月)

ムーンライトながら号 来春から季節運転に格下げ

9月1日(月)、朝日新聞朝刊社会面に、「夜行 ムーンライトながら 臨時化へ」との記事が掲載された。記事によると、来年春のダイヤ改正で、毎日運行は取り止めとなる見込み、以降はお盆や年末年始といった多客期に限って運行する、という。

以前、私はJTB時刻表編集部の方の講演を聞いたことがある。その際、「大きなダイヤ改正がある場合の資料は、だいたい半年前にJRから非公式に渡される」との話があった。ここ数年、大きなダイヤ改正は決まって3月に実施されており、その半年前はちょうど今頃、つまり、この記事は「見込み」ではなく「確実」だと考えて良い。記事では、特に青春18きっぷとの関係について詳述されていたが、青春18きっぷ愛用者にとっては、これは大ニュースだ。私も年数回はお世話になっており、ショックを受けている。

とはいえ、最近のこの列車の利用状況を見ると、廃止も仕方ない、というのが実情である。確かに、青春18きっぷの利用できる期間は連日満席で、指定券を取るのが難しい。しかし、それ以外の期間は、実は毎日ガラガラなのだ。

現在、この列車の東京→名古屋の運賃は6,090円、これに指定券510円(閑散期310円)が追加で必要だから、トータル6,600円(閑散期6,400円)である。一方、例えば3列ゆったりシートの夜行バスは6,420円、値段的に遜色なく、車内は狭いが、座席はこちらのほうが寝やすい。ツアーバスの4列シートなら、3,500円だってある。こうなると、安さを求める利用者は、この列車を選ばないだろう。

この上に、JR東海の合理化努力が加わる。この列車は快速で、夜中の2時、3時に静岡や浜松などで客の乗り降りの扱いをする。そうなると、自動券売機を動かし、改札係員を勤務させる等、「駅を営業する」必要がある。この経費を削減したいのだ。この列車がなくなり、夜中は貨物列車が通過するだけ、になれば、経費が削減できる。

JR東日本の、新宿と新潟を結ぶ快速「ムーンライトえちご」は、1時に高崎を出発すると、4時の長岡まで止まらない。実際は、越後湯沢などに止まるのだが、あくまでも時間調整で、客の乗り降りはさせない。もちろん、越後湯沢と大都市の静岡・浜松では比べ物にならないが、どうせ乗り降りする客は少ないのだから、いっそ通過にしてしまえば良い、とも考えられる。しかし、JR東海はそうは考えなかったようだ。

JR東海は、さすがは名古屋の会社、ムダを省くための努力は熱心だ。例えば、機関車全廃計画。今までは、線路などの工事資材を運ぶため、機関車が必要だった。ところが、機関車の維持経費を節約するために、わざわざ資材運搬専用のディーゼルカーを作ってしまった。そして、JR東海は本当に機関車を全部廃車にした。無論、JRグループでは、他にこのような例はない。一方、JR東海は夜行バス事業に力を入れている。東京―名古屋間にも、多くの高速バスを走らせている。つまり、夜行バスと夜行列車の両方を、グループ全体で運行する必要はない、と考えたのだろう。

また、この列車の車両はJR東海が所有する。本来、身延線「ワイドビューふじがわ」、飯田線「ワイドビュー伊那路」や、名古屋のホームライナーにも用いられる。「ムーンライトながら」のためだけに、わざわざ東京に行かせるのは、使い方としてはもったいない。その分、名古屋でホームライナーに使ったほうが増収につながる。

そして、究極の狙いは、新幹線の利用客を増やすことだ。他の選択肢をなくし、新幹線に乗らなきゃならないような状況を作ること、これによって増収を図ること、これが真の狙いだ。

それでは、今後「ムーンライトながら」はどうなるのだろうか?私は、数年後の完全廃止を予想する。とりあえず、多客期のみの運行とするが、運行日数は年を追うごとに減っていき、数年後には廃止される。このパターンは、廃止された多くの列車がたどってきた道だ。臨時列車になれば、運転しているかどうかわからなくなるので、だんだん利用者が減る。利用者が減るとますます運転日数が減る。この悪循環が始まるのだ。その中で、JR東日本の古い特急車両を使っていて、老朽化で近い将来廃車時期が来ることから、現行の臨時「ムーンライトながら91・92号」がまず廃止になる。それから数年後に、「ムーンライトながら」が廃止になる運命をたどるのではないか、と考える。悲観的な予想だが、これが現実ではないだろうか?

今いえることは、走っているうちに利用すること、これに尽きる。1日でも多くこの列車を走らせるためには、私たちの利用が欠かせない。これは、赤字に悩む多くのローカル線でも同じだが。

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2008年6月15日 (日)

地下鉄副都心線開業!

早速、昨日初乗りしてきた。

渋谷からスタート。まず、地下コンコースで迷ってしまった。

テレビでやっていた、「地宙船」をイメージした吹き抜け、どこだ?と思って探したが、

見つからない。結局、目の前の改札からホームに入った。

ホームから吹き抜けを眺めたが、案外小さかった。

上から見下ろしたほうが、良かったのかもしれない。

それは、次回の楽しみにしよう・・・。

それにしても、安藤忠雄氏設計、東急が建設とあって、地下ながら考えられた

デザインになっている。さすがは東急だ。東京メトロでは無理だろう。

2面4線の配置だが、4年後の東急直通まで、中の2線は使わず、

線路の上をまたぐ形で渡り廊下が設置されていた。親切だと思った。

混雑でダイヤが遅れ気味だったが、その急行で練馬下車。7分遅れ。

途中駅を全部見たが、東新宿だけ、壁にさえぎられてホームが見えなかった。

ここは帰りにチェックだ。

練馬駅の改札内コンビにでは、西武の時刻表とお茶をセットで、500円のところ、

「428円」で販売していた。428=シブヤ、だって。

再び小竹向原へ。新木場行きに乗ったが、がらがらだった。

小竹向原で、和光市方面の急行か準急を待った。

ダイヤの乱れで、なかなか来ない。2本各駅停車をやり過ごした。

練馬からの次の渋谷行きが反対のホームに入った。見ると乗客でいっぱい。

西武線の客は、渋谷行きを選んで乗っていた。

和光市では、特別な開通広告はなく、今日から走るTJライナーの宣伝が

いっぱいあった。仕方ない、東武は開通で痛手を被るのだから。

せめてTJライナーで防戦するしかない。

和光市止まりの列車に、西武の車両が使われていた。

確かに、乗り入れ走行距離の調整をすれば、必要な措置だろう。妙に納得。

今度は各停で、東新宿を目指す。

氷川台までの、有楽町線と副都心線の共用区間には、まだホームドアがない。

副都心線だけがワンマン運転なのだから、だが、では、この区間は、副都心線の

列車には、車掌は常務しないのだろうか?確認できなかった。

千川、要町の2駅の白が、真新しい。ここは今回開業した駅だ。

東新宿で下車。なるほど、ホームが上下構造になっていて、

それぞれに急行待避線がある。ここで、追い越しができるのだ。

地下駅の追い越しは、東京では、岩本町、用賀に次いで3駅目か?

最後に、新宿三丁目で。すっごい人で大混雑だ。

とにかく、改札が通れないのだ。

確かに、この開通は新宿の勝ちだ。それを証明した。

伊勢丹はウハウハだろう。高島屋も笑うのか?

記念グッズは、すぐ売り切れたのだそうだ。駅員から聞いた。

おまけで、西武新宿に行き、今日から運行する「拝島快速」を見た。

記念乗車券は、やはり売り切れていた。

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2008年5月11日 (日)

日本で一番短い鉄道は?

今日5月11日(日曜日)、あー寒い。

午前中、10:05から、NHKの総合テレビの、「いよっ日本一!」という

番組を見た。「日本一のローカル鉄道」がテーマだったから。

内容は、ヲタクの私にとっては、「まあ、こんなものかな?」という内容だったが、

1つだけ気になったことがある。

「日本一短いローカル鉄道」を、「紀州鉄道で2.7km」と紹介していたことだ。

紀州鉄道は和歌山のローカル私鉄であるが、これは間違いだ。

正しくは、「千葉の芝山鉄道で2.2km」が正しい。

なんでこんなことになったか、というと、画面に出ていたテロップで、

「国土交通省の地方鉄道事業者91社のうち」

という条件に問題がある、らしい・・・。

つまり、「芝山鉄道」は、この91社に入っていないようなのだ。

このような機械的な区分けで番組を作るNHKの姿勢は、

まあNHKらしいといえばらしいが、視聴者は誤解してしまう。

やっぱり、NHKのTV番組は、内容が無条件で信頼される傾向にあるからだ。

これでは、いくら何でも芝山鉄道がかわいそうだ。

最も、芝山鉄道は、成田空港建設の際、地元への見返りとして作られた鉄道で、

私は開業日に行ったが、空港敷地のすぐ横の山に1駅造っただけの、

「税金のムダ遣い」と言われても仕方ない鉄道であるが。

とはいえ、当社のHPには、「日本一短い鉄道」ときちんと書かれており、

91社に入っていないからといって、紹介しないのは、やっぱりおかしいと思う。

NHKには、正しい情報を紹介して欲しい。

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